鍼のお話 その2

先日の『鍼のお話 その1』の続きをお話させていただきます。

 

※『鍼のお話 その1』は、5月4日にブログでご紹介しております。



<さまざまな症状に>

 

鍼治療と言うと、肩や腰の治療方法というイメージがあるかもしれません。

 

それだけでは、ありません!

 

人間が本来持っている自然治癒力を回復させる治療法ですから、さまざまな症状に

効果が発揮できると言われています。

例えば、西洋医学が苦手とするアレルギーや自律神経失調症、不定愁訴、婦人科系疾患なども

その一例です。

“みびょう”未病(病気の手前の状態)の治療や予防のための治療もできます。

 


 

↓主な症状について、3点だけご紹介させていただきます。

・・・・アレルギー疾患

花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患を患っている方は、

交感神経と副交感神経の両方が異常に緊張しているタイプの方が多いのが特徴です。

そのため、ツボに鍼を打って交感神経を抑制し、お腹を温ため副交感神経を抑制させると、

症状が徐々に改善する場合もあります。

当院でも、花粉症の患者様に、継続的に目と鼻のツボに鍼を打つことにより、

鼻の調子が改善したという方もいらっしゃいました。

 


・・・・ストレス

長期的、慢性的なストレスは交感神経と副交感神経の両方を緊張させ、

気持ちを不安定にさせます。その結果、不眠やうつ症状が現れたりします。

その場合、鍼は効果的と言われています。自律神経を整えるからです。

そして、お腹を温めたり、足元から温めてあげると、より効果がアップします。



・・・・婦人科系疾患

更年期障害の場合は、その症状をひどくする要因として、交感神経の過緊張によって

起こる自律神経の乱れがあります。

自律神経がうまく切り替わらないため、ほてりや動悸などの症状が起こります。

ツボに鍼を打つことで、交感神経を抑制すれば、症状は改善されると言われています。

また、器質的な疾患でない限り、生理不順や不妊などは女性機能を高めるツボに

鍼を打つことで、症状が軽くなることがあります。

 

(※効果には個人差があります。上記以外の症状の治療にも鍼はさまざまな効果があります。)

 


 

鍼を打つことで、免疫力が上がるため「風邪をひきにくくなった」とおっしゃる患者様や

「食事がおいしく感じるようになった」、「よう眠れる」など生活面で改善されたと

おっしゃる患者様が多くいらっしゃいます。

 


 

<当院での治療方針>

 

鍼治療は、その他の治療効果(手技療法、物理療法、灸、酸素カプセルなど)を

最大限に引き出すための治療だと考えています。

患者様のそれぞれの痛みや症状に応じて、鍼を取り入れた治療も提案しています。

ぜひお気軽にご相談ください。

 

 

今回もまたまた長くなってしまいましたが、

2日間に渡り、最後まで読んでいただいた皆さま。ありがとうございました。

鍼について、今までのイメージが少しでも変わっていただけたら幸いです。